能力は60点で良い? ~ 松下幸之助の本を読んで

昨日は、台風のような強風で、電車の運行にも支障がでたようですね。

 

法律事務所の職員も早めに帰った所が多かったようです。

 

皆様は大丈夫だったでしょうか。

 

さて、今、「松下幸之助 成功の法則」という本を読んでいます。

 

松下幸之助の身近で師事していた江口克彦氏の著によるものです。

 

今回で3回目の読書となります。

 

その中に「60点の能力があると判断したら、その人にどんどん仕事を任せたら良い」という考え方が書かれています。

 

何回聞いても、非常に奥深い言葉に感じます。

 

まず、「能力は60点で良い」という言葉に暖かみを感じます。

 

誰にでもあるほんの少しの得意分野をがんばれば、誰でも成功する可能性を持っていると言ってくれているようです。

 

また、50点でも70点でもなく「60点」という点数を選んだところに、起業家としての逞しさを感じ取れます。

 

五分五分よりも、わずかでも分が良ければどんどんやらせてみた方が、大局的に見れば成功の方が大きいんだという積極的な姿勢が大きな成功を生んだのだと思います。

 

更に、「能力は60点で良い」という判断に、視野の広さが感じられます。

 

「60点」と評価した人の判断は、その人の主観的なものであり、絶対に正しいということはありません。

 

「仕事も人も、やらせてみなければ分からないんだ」という視野の広さがあったからこそ、様々な人材を企業の中で発掘できたのでしょう。

 

私は、仕事をするときには、100点以上をとるつもりでがんばっていますが、結果的に自分の判断では「60点が良いところだな」という事件もあります。

 

それでも、依頼者の方からは「ありがとうございました!」と喜んでいただけることも多いです。

 

逆に、自分では100点近い点数をつけたい事件でも、依頼者の方には、思ったほど喜んでいただけないケースもあります。

 

そんな時は、松下幸之助から、「君の仕事は60点だったかもしれないが、熱意と努力があればそれでええんや」と言ってもらっているような気がします。

 

なお、松下幸之助は、偉人ということで、あえて敬称を抜きにして語らせていただきました。

 

「経営についての法律の問題」の過去記事はこちら 

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カテゴリー: 経営についての法律の問題

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