暑い日が増えてきましたね。
梅雨が早く明けてほしいような、真夏の暑さを考えると、もう少し続いてほしいような気もします。
今回は弁護士に不安を持つ依頼者の視点から考えてみました。
さて、ときどき、
「弁護士に依頼してから何か月もたつのに、何をしているのか分かりません」
「弁護士が全く動いてくれません」
というご相談を受けることがあります。
依頼者の方が「弁護士が動いてくれない」と感じる場合、主に次のような状況が考えられます。
一つ目は、実際に必要な手続や作業が十分に進んでいない場合です。
二つ目は、弁護士は調査や書面作成などを進めているものの、その状況を依頼者に報告していない場合です。
三つ目は、裁判所による期日の指定や、相手方からの回答を待っているなど、外部の事情によって動きが見えにくくなっている場合です。
実際に仕事が進んでいない場合にも、弁護士が受任している事件の件数が多すぎる、体調上の事情があるなど、さまざまな理由が考えられます。
三つ目の理由であればやむを得ない面がありますが、その他の理由で事件の進行が遅れる場合には、依頼者に現在の状況と今後の見通しを説明することが大切だと思います。
弁護士に依頼する方は、依頼した直後ほど強い不安や納得できない気持ちを抱えているでしょう。
弁護士へ依頼する目的は、将来、自分にとって納得できる形で問題を解決することだけではありません。
相手方との直接のやり取りから離れたい、現在抱えている不安を少しでも軽くしたいという気持ちも大きいはずです。
例えば、弁護士から、
「本日、相手方に受任通知を発送しました」
という連絡があるだけでも、依頼者は、今後は相手方から直接連絡を受けなくてよいのだと安心できます。
反対に、自分の事件について何の連絡もない状態が続くと、実際には弁護士が作業を進めていたとしても、不安が強くなってしまいます。
そのため、事件を適切に進めることはもちろん、その進行状況を依頼者に分かりやすく伝えることも、弁護士の大切な仕事だと考えています。
弁護士から長期間連絡がない場合には、まず法律事務所に連絡し、次の点を確認してみるとよいでしょう。
「これまでに、どのような対応をしましたか」
「現在は、誰からの連絡や回答を待っていますか」
「次に、どのような対応をする予定ですか」
また、担当弁護士が不在の場合には、事務職員さんに、折り返しの連絡や面談の調整を依頼する方法もあります。
事務員さんが上手に伝言のやり取りをしてくれる場合には、それだけでも不安が解消される可能性もあるでしょう。
弁護士を変更すると、新しい弁護士への説明や資料の引継ぎが必要となり、時間や費用はどうしてもかかってしまいます。
まずは、現在の弁護士に進捗状況と今後の予定について、説明をしてもらい続けられるかどうかを確認するのが現実的です。
それでも十分な説明がなく、信頼関係を維持することが難しいと感じる場合には、別の弁護士への依頼を検討したりすることも一つの方法です。
なお、当事務所では、他の弁護士のやり方を検討するようなセカンドオピニオンは行っておりませんが、他の弁護士に依頼中の事件であっても、初めて相談を受ける事件として、私だったらどのように進めるか、というご説明はしています。
いずれにせよ、相談者、依頼者の方の気持ちが楽になるような対応やカウンセリングは、これからの弁護士には必要なスキルになっていくと思っています。


