日曜日のワールドカップ最終予選、オマーン戦は日本の快勝でしたね。
この調子で金曜日も頑張って欲しいものです。
さて、今回は行政訴訟についてお話したいと思います。
あまり身近な訴訟ではないかもしれませんが、いつ降りかかってくるか分からない訴訟でもあります。
行政訴訟とは、字のとおり、国・県・市などの行政庁を相手(被告)として、私たち市民が訴訟を起こしていく場合を言います。
相手が、私たち市民や会社ではなく、行政庁だということに特殊性があります。
例えば、皆さんが自営業をしていて、税務署の調査が入ったとします。
大体の方は嫌だと思いますよね。
でも、税務署の職員も仕事として一定の成果を出さなければなりませんから、何かのミスを捜し出すのが通常です。
調査の結果、税務署が、皆さんの申告した納税額を少なすぎるとして「追加で納税せよ」という更正決定をしたとします。
この場合に、皆さんが「自分の申告は適正のはずだ」と主張して、その更正決定の取り消しを求めて訴訟を起こしていくような場合です。
このような行政訴訟では、事案が複雑だったり、違法な行政機関の行為が社会的にも問題となるケースだったりします。
そこで、行政訴訟は地方裁判所の本庁で取り扱うことになっています。
このような行政訴訟があることにより、国・県・市などの行政権が違法な行為をしていないか、私たち市民などが裁判所を通じて判断してもらうことができます。
その結果、法律に基づく適正な行政が行われることを実現するとともに、私たち市民などと行政庁との紛争を解決するんですね。
「裁判手続で知っておきたいこと」の過去記事はこちらへどうぞ。