前科があって当たり前?

今日は、弁護士会で刑事事件への対応について研修会がありました。

 

自分が良かれとおもって色々と主張しても、裁判官に届かないと意味がないことを実感しました。

 

また、裁判員裁判で弁護をするにあたっては、大きな声で、ゆっくりと話すことが大切なんだということです。

 

確かに、例えば、私がパソコンの研修会に行った場合に、早口で専門用語を使って説明されたら、聞くのが嫌になってしまいます。

 

また、一般の市民感覚と、法律家の感覚がずれているということも実感しました。

 

皆さんは、「あの人には前科が無い」と言われたら、どの様に思いますか?

 

「だから何?」と聞きたくなるんじゃないでしょうか。

 

日常生活だと、前科が無いのが当然で、改めて言うほどのことではないんですよね。

 

でも、刑事弁護をやっていると、「前科の無い人=初犯」の弁護にあたるよりも、前科がある人にあたることの方が多いです。

 

ですから、初犯の人だと、「この裁判をきっかけに更生する可能性は高い。」と当然に思ってしまうんですね。

 

また、初犯の被疑者・被告人は、逮捕・勾留されることで、相当に落ち込んだり、反省したりする様子がうかがわれるので、当然に反省しているとみてもらえると思ってしまいます。

 

ですから、裁判官も当然に分かってくれると思って、初犯で反省していることを簡単に主張しがちです。

 

裁判官には、それでも伝わるとは思いますが、裁判員の場合には違うようです。

 

裁判員になる方にとっては、「過去に何もやっていないのが普通」という感覚でしょうから、「前科が無い」と抽象的な言葉を言っても伝わらないようです。

 

それよりは、被告人のそれまでの生活態度や周囲のサポート、事件後の被害者への対応、今後の生活設計などを具体的にご説明した方が伝わるようです。

 

専門家だけに麻痺している部分があることを反省しつつ、裁判員裁判を担当した時には注意しようと思いました。

 

刑事弁護についての基礎知識についてはこちらをご参照ください。

 

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カテゴリー: 刑事事件のお話

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