高齢者の交通事故を防ぐためには

先日、静岡商工会議所が主催する「2016年ホームページコンテスト」で優秀賞をいただきました。

 

私(谷川)が文章を書いて、デザインやレイアウトを㈱ウェブサクセスさん(静岡市駿河区登呂5-7-7)と相談しながら先代の社長から二人三脚で作ってきたホームページなので嬉しい限りです。

 

今後も、有益な情報、興味深い情報をお届けするように努力していきます。

 

さて、最近、高齢者の交通事故が報道されることが多いようです。

 

今年の10月に横浜市内で起きた高齢者の交通事故では小学生が死亡するなど痛ましい被害が生じています。

 

この事故では、運転手の87才の男性は、前日から夜通し運転し、どうしてそこを運転していたのかも覚えていないそうです。

 

つまり、昔だったら徒歩で徘徊して交通事故の被害者になる方だった高齢者が加害者になってしまったということです。

 

そこまで認知の症状が進んでいる場合には、親族も損害賠償の責任を負う可能性があります。

 

特に、高齢者が親族の自動車を運転していた場合には、その運転を許していた親族が「運行供用者」として損害賠償の責任を負う可能性は極めて高いでしょう。

 

現在、このような事故を防ぐため75才以上のドライバーには、3年に1度の免許更新時に認知機能検査が義務付けられています。

 

今まで、認知症の恐れを診断で指摘されても免許更新には影響ありませんでしたが、来年の3月に施行される道路交通法改正で、免許の取り消しや停止がされることになりました。

 

しかし、世論としては高齢者の免許の自主返納を求める声もあるようです。

 

東京に住んでいた場合には免許の自主返納には抵抗はないかもしれませんが、地方に行けば行くほどでは自動車は生活の必需品となります。

 

静岡市内でも、便利な所に住めば自動車がなくても何とかなるとは思いますが、葵区や清水区の北の方になると、どうしても自動車は必要でしょう。

 

もっと不便な場所では、自動車がないと生活に必要な用品も購入できなかったり、親戚や友人とのコミュニケーションも阻害されることになりそうです。

 

私も交通事故は怖いですが、自動車の運転も好きなので非常に悩むところです。

 

私が期待しているのは、2020年の東京オリンピックに向けて、自動車の自動運転化が開発されていることです。

 

自動運転と同時に、自動衝突防止機能やドライブレコーダーの標準装備も進むでしょう。

 

とすれば、75才以上の人には、自動衝突防止機能とドライブレコーダーを標準装備した自動車への乗車を義務づけたらどうでしょうか?

 

今では、スバルのアイサイトなど、各社がオブションで付けられるようになっていますが、これを一歩進めて、例えば75才以上の高齢者が自動車を購入するときには、一律に低価格でセットできるように補助をすれば、義務づけにも抵抗は低そうです。

 

ドライブレコーダーで、衝突防止機能が働いたデータを自動保存するなどして、免許更新時に提出を義務づければ、的確な免許の停止や取消ができそうです。

 

もっとも、完全自動運転(いわゆる「レベル4」と言われる段階)になってしまえば、運転免許の存在が必要か?の問題すら生じます。

 

これからの自動車がどのように進化するかで色々と変わっていきそうですね。

 

交通事故の民事事件の基礎知識についてはこちらをご参照ください。

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カテゴリー: 交通事故のお話

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